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持続可能な陸上大西洋サーモン生産

持続可能な陸上大西洋サーモン生産

再循環型水産養殖システム技術

米国で売られている大西洋サーモンのほとんどは、網仕切り式水産養殖された諸外国からの輸入品です。
網仕切り水産養殖は沿岸地域の沖合や淡水湖で行われ、オープン網仕切りまたは「ケージ」が使用されています。
網仕切り水産養殖には、病気の感染、魚の脱走、有害な環境への影響等、懸念点がいくつかあります。
この為、陸上での密閉格納システムは、持続可能で安全な大西洋サーモンの養殖に実行可能なオプションであると言えます。

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Greg Fischer (ファシリティ・オペレーションズ・マネージャー)と大西洋サーモン

ウィスコンシン大学・Stevens Point Northern Aquaculture Demonstration Facility (UWSP NADF) では、密閉格納システムでの飼育の成功について確証を得るため、一定系統の大西洋サーモンが研究されています。UWSP NADFのミッションは、北部の気候下で持続可能な水産養殖の研究によって得られた知識を、公教育を通して広く共有することです。これは応用研究によってなされ、トレーニングやワークショップ、教育機会を通して、持続可能で環境に適した水産養殖業界における、ベストな管理実務の発展に寄与しています。現在、この施設では一般企業とコラボレーションすることで、大西洋サーモンの種親・子孫を研究し、食用魚の水産養殖での将来的使用について探求しています。

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このプロジェクトのゴールは、ウィスコンシンの養殖業者に魚卵を提供し、マーケットに流通可能な大西洋サーモンの持続可能な養殖をサポートすることです。

UWSP-NADFにおける大西洋サーモンは、キャスケード系統として知られ、陸上養殖システムでの持続可能性に素晴らしいポテンシャルを見せています。種親は4歳程で20kgほどに成長しています。キャスケードの種親は1才時に施設に到着し、ドラムフィルター、紫外線殺菌、コーネル型デュアル排水、丸型ファイバーガラス水槽で構築された、部分的再循環水産養殖システムで飼育されています。システムには直径3.6メートルの水槽が3つ配備され、養殖スペースは36.1立方メートルに及びます。このシステムでは毎分870リットルの再循環水及び毎分227リットルの真水が利用されています。

この施設は再循環水産養殖システム(RAS)として、海洋生物は濾過された再利用水で飼育されます。

このタイプのシステムは

  • 節水型

  • 狭い空間での高密度の養殖を可能とし

  • 廃水量を最小限に抑え

  • 環境規制を高め

  • 環境的に持続可能


このプロジェクトにとっても、また食用魚としてのこの系統の存続にとっても、養殖される魚の健康は極めて重要です。各水槽は厳密にモニターされ、日に一度のフル水質分析も行われています。浮遊固形物と溶解性固形物での水質条件は一般的には高く、アンモニアレベルが高く、溶存酸素レベルは低くなります。

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ウィスコンシン大学・Stevens Point Northern Aquaculture Demonstration Facility (UWSP NADF)

 

この施設では、継続モニタリング機器、YSI 5500D -蛍光式溶存酸素モニター&コントローラ- を使用 しています。この機器で、3つの水槽全ての温度と酸素を連続的にモニターします。このモニタリングシステムは、YSIのIOEM 拡張モジュール (4-20 mA output) を経由して施設のSCADA システムに繋がり、自動でデータの記録、測定とモニタリングを行うことができます。

これらのパラメーター及び流速、ポンプの運転状況はSCADA システムでバックアップされ、モニタリングとアラーム通知機能に繋がっています。これにより、スタッフは常にモニタリングが可能となり、設定ポイントを外れた状況については警告が入ります。



水産養殖研究への貢献と、このストーリーを共有頂いたUWSP-NADF のGreg FischerさんとEmma Wiermaaさんに感謝を申し上げます。

by パトリック・ヒギンズ